幼なじみの甘い××。Good night baby★
ふわふわした足取りで改札を抜けると、
「眞緒、」
駆け寄ってくる足音に声をかけられた。
「……あれ? おかーさん」
「おかえり」
「え? なんで? 待ってたの?」
「ハルくんが電話くれたのよ。最終に乗せましたからって」
「え?」
……さすがハル兄。
あたしがぼんやりしている間に、おかーさんに連絡入れてくれてたってことか……。
新幹線の中ではあたし、ずっとほっぺばかりさすってたから……。
おかーさんに連絡することなんて、すっかり忘れてた。