幼なじみの甘い××。Good night baby★


「そっかぁ。なんか、いいなぁ」



なんて、落ち込み気味で話すあたしに対して、おかーさんはうらやましげな口調で声を出した。



「……他人事だと思ってるでしょ?」


「そんなことないよ? 若いときは、そういう甘酸っぱい想い、いっぱいするもの」


「……ふーん」


「で、ハルくんの返事は?」


「……もらってない。……考えとくって」



でも……きっと無理だろうな。



あたしはどうしたって、ハル兄の幼なじみで、妹から抜け出せないんじゃないかって……なんとなくそう思う。


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