幼なじみの甘い××。Good night baby★


感心と動揺が混じった顔で、ぽかんと口をひらいているあたしに、


おかーさんは、イタズラっ子みたいにほほ笑んだ。



「ハルくん、おかーさんのことまで考えてくれてたんでしょ? やっぱりステキだなー。眞緒があきらめるなら、おかーさんがアタックしようかなー」


「……は?」



あながち冗談でもないような口調だから、おそろしい。



「いい?」


「だ……ダメだよっ。あたしだって、まだあきらめたわけじゃないもんっ」



母親相手に闘争心をあらわにしている自分も滑稽だけど。



「合格したら、またアタックするんだからっ」



今度はちゃんと、自信を持って告白するんだ。



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