幼なじみの甘い××。Good night baby★



3月上旬。


受験勉強に必死になっていたころから比べれば、いくらか暖かくはなってきた。



でも、

こうしてそわそわと発表を待っているカラダには、時々ぶるっと震えがやってくる。



寒さというよりは、緊張からくるものだけど。



「おかーさん。あたし、足がカクカクしてきた……」


「自信持ちなさい。大丈夫だから」



おかーさんに身を寄せて、こすり合わせる手のひらに息を吹きかける。



かかとを上げ下げしていると、


校舎の入口から筒状に丸めた紙を手にした人が現れた。




――いよいよだ。



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