幼なじみの甘い××。Good night baby★
「お、おじゃまします……」
そろそろと足を踏み入れた部屋の中は、すっきりキレイに片付いていた。
思いがけず訪れたふたりきりの状態をうれしくも思ったけど、
ふと視線を向けた黒いデスクの上には、本やノートが山積みになっていて。
あたしはちょっと、気が引けた。
「……ごめんね、ハル兄」
「ん?」
「やっぱりさ、急だったよね? 忙しいのにごめんなさい」
謝ると、
「断るすきも与えなかったくせに」
苦笑するハル兄。