幼なじみの甘い××。Good night baby★
「別にいいよ。せっかく眞緒が合格したんだからな。卒論も終わったし」
「……でも、」
……就職は? と聞こうとして、あたしは口をつぐんだ。
「それよりほら、パスタ作るぞ」
「え? パスタ?」
きょとんと聞き返すあたしに、ハル兄の顔も同じようになっている。
「パスタ食べたいって言ったの、お前だろ」
「……うそ。言ったの? あたし」
「お前なぁ……、その返し、マジか」
どんだけ夢見心地だったんだ、あたし……。
「で、でもっ、パスタは食べたい! ハル兄の作るパスタがめっちゃ食べたい!」
あたしの言葉にぶっと噴き出したハル兄は、
「お前も手伝うんだからな?」
鍋を取り出して、楽しそうに笑った。