幼なじみの甘い××。Good night baby★
「ミルク入れるか?」
「うん」
いれてもらった紅茶を受け取って、一緒にソファに腰かけた。
「家から通うんだろ? 大学」
「うん。電車で1時間くらいだからなんとかなるかなぁって」
「じゃあ、おばさんも安心だな」
「うん。おかーさんひとりにするのも可哀想だしね」
「親孝行だな」と優しい笑顔でほめられて、
「そんなことないよ」と照れ隠しでうそぶってみる。
せまい二人がけのソファじゃ、耳まで染まっているのもバレバレだろう。
でもこれは、ほめられたからじゃなくて。
ちょっと動くたび、
右肩に、太ももに、
ハル兄の体温が触れるからなんだ。