幼なじみの甘い××。Good night baby★
そんなあたしに顔を向けたまま、男の人は小首をかしげている。
薄暗いから表情は分かんないけど、
この場合、「なに見てんだよ」みたいな感じ?
その角度、そんな感じ?
すぐに目をそらして、二人のわきを足早に通り過ぎると、
「……おいっ」
なんとなく、後ろで声がしたような気がしたけど。
「あ~……もうっ。最悪」
暗い地面にぼやきながら、
あたしは、ローファーの足をずんずんと前に進めた。