幼なじみの甘い××。Good night baby★
「そう。なら良かったー」
おかーさんは、そんなあたしに笑顔を返す。
「ハルくん、引き続きよろしくね」
「はい」
「眞緒、がんばってね」
「……がんばってるよ、いつも」
部屋から出ていく背中を、マグカップに口をつけながら見送る。
「どれ、続けるか」
そんなあたしの頭を、ハル兄の持った教科書がぽんとたたいた。
まるで、悪いことをした妹をたしなめるみたいに。
その力加減が絶妙過ぎて、ちょっとだけ、泣きそうになった。