【企･雪集】真っ白な二人

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付き合ってた頃、久しぶりに一緒に街を歩いて、デートした時があった。

もちろん、何かを買うとかじゃなくてたわいのない話をしながら歩いてた。



「あ、あそこ！」

あたしの声で譲は足を止めた。


「あの木、クリスマスシーズンになると、イルミネーションですっごく綺麗になるの。

あたし、そこで初雪を見たいなぁ」


「千紗はそういうのが好きだよな」


くすくすと笑う譲。



「もうっ！じゃぁいいよっ」


「うそだって。じゃあ初雪が降る時、一緒に来て、一緒に見ような」


そう言って、手をぎゅっと握ったの。



「約束だよ？」

「あぁ、約束」


「譲、ありがと。大好き」

「俺も千紗がすっげえ好き」