Love rain ~私と君の醜い関係~
「じゃぁ、俺帰るね。」

「うん。」

「また、明日来るから。」

「バイバイ」
「うん。」

劉が病室から出た。

そのとき、美喜はこう考えていた。
劉、ごめんね。黙ってて。
でもね、あの時言った治療法は全部嘘。

そんな簡単に、治療法なんて見つからないよ。
でも、劉に心配してほしくなかった。

こうして、美喜は深い眠りについた。



その頃、
劉は、図書館にいた。

すこしでも、美喜を助ける方法があるのならと思ったからだ。

でも、やっぱりなかった。

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