魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~
「・・・・・~!」
あれ、珍しくエオスが焦ってる。
「・・・・ったく・・・・・」
耳を塞いでいても、やはり
少しだけだけれど、声を拾ってしまうもの。
ちらりと、もう一度エオスたちを観ると
苦笑いを浮かべている。
・・・・・あの、ポーカーフェイスのエオスを動揺させるなんて・・・・・
「ベリルさんって、一体・・・・?」
とんでもない人だとは分かっていたけれど
彼は、全然動揺していないし。
「・・・・・・すごい、かも」