魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~
私が8歳になって
あの時からそのイヤリングは
私の耳で輝き、宝物になった。
ある時。
「・・・・・・・・なんだぁ、コレ。
変なのぉー」
不躾な、奴。
家は近いし親も仲がいいといえば
いいともいえるが
両者ともに愛想だけで
裏では相手の悪口ばっかり。
表だけの、仲。
一応、親が表面上だけでも仲がいいから
子供同士も仲良くしとかなきゃ
いけないんだけど
ソイツは何かと絡んでくる。
昔から。
その日、ソイツは
私のイヤリングを観て
フン、とあざ笑った。