魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~





じたばた最初は暴れていたソイツも、
少しずつ大人しくなってきた。





ふぅ・・・と小さく息を吹き込み、
詠唱を唱える。
意味どころか言葉もよく分からない、
でもなぜか口ずさんでいた。





「・・・・・」





すると、手の中の蝉は、
人間に戻り、




「うわぁぁぁあ」



と、叫んでたちまち私から逃げた。




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