魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~






「・・・・私達、約束しましたわよね。
 絶対子供には、エオスを
 近づけないって。
 貴方は、夫は居るけれど
 弟を取られたでしょう?
 私は・・・エオスに夫を奪われた」






「エオスは、駄目よ。
 知ってるわ、私もいつも言っていた。
 実は・・・ね。
 思ってた。
 最近、エリスがエオスに似てきたって。
 すごく不安だったけれど、私・・・
 自分の娘だから。
 信じたかった、けど」





こうなってしまったら。




そう、俯いて母さんは
アイツの腕を擦り、嘆いた。




「ごめんなさい、ご迷惑掛けたわね」




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