魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~
「・・・・・ねぇ、貴方。
アタシの小さい頃そっくりね」
同じ、髪。
澄んだ、緑で軽くウェーブが罹ってて
同じ、眼。
シルバーの瞳。
「おねえちゃん、だれ?」
フフン、と鼻で小さく笑って
「お姉ちゃん、なんて
案外気分がいいものねぇ、
男見物に来るのもいーけど
たまにはこーいうのもいーかも」
小さく呟いて、また笑う。
「あたしの孫はたくさん居るけど
こんなに似てるのは初めて。
んーん、チカラはあるのかしら?」
ちょっとごめんね、と囁いた。