魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~
「あ、もうそろそろ行こうかなぁー、
・・・・・まだ時間、あるよね」
エオスは、手を重ね、詠唱を唱える。
「・・・・あ」
町の、守りが堅くなる。
「結界、ね」
結界というのは
町にモンスターが入らない為で
エオスはこの町の守り神。
こういうコトも仕事のうちなのだ。
まぁ、この場所は町から外れてるから、
モンスターがうようよ来るんだけどね。
「哀しいよね」
綺麗に、ふわり、
エオスは詠唱を唱えた後、
哀しそうに、微笑んだ。