魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~






[ガォォォォォォォォゥゥゥ・・・・]




真っ暗闇で、良かった。




目の前のモンスターは、
真っ赤な紅色の炎に包まれ
雄叫びを上げて、蝉になる。




「もう、出てこないで。
 迷惑なの」



そう、囁いてから。



「・・・どうしよう」



倒れていた人間、というのは
まさしくあのぶつかった彼。



あの輝くような金髪、
エメラルドの瞳は、
今では閉じられている。



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