○'s Room
「あ、そ、そうなんだ」
よ、よかった…
じゃああの口うるさい学生さんじゃないんだ…。
「おい、誰が口うるさいだって…?」
「えっ!?」
うそ!
私まさか声に出てた!?
「俺はなぁ、中島一也(ナカジマカズヤ)っつー名前があんだよ!勝手にあだ名付けんじゃねぇ!」
ひぇっ、やっちゃったー…
「す、すみません」
これは私が悪いな…。
反省していると、小さな背中が視界を遮った。
「うたにどなるなよ!」
光希は私を必ずかばってくれる。
彼は光希をスルーし、私に皆と同じようにあだ名で呼べと言って3階に上がっていった。
ほっと一息ついたと同時に、光希は御堂さんに風呂に入れと言われて、リビングを出ていった。
急に一人になってしまった私はもうご飯を食べ終えて、皆各自の部屋にいる中、
なんとなく部屋に戻る気にもなれず、散歩がてらコンビニに寄ることにした。