○'s Room


御堂さんにもコンビニに行くと行って寮を出る。



外はまだ少し肌寒い。

街灯も多く、夜道は思ったよりも明るくて安心した。


確かここら辺にコンビニがあったはず…


若干迷子になっていた私だが、ようやく看板が見えた。


見つけられた嬉しさで少し早足で進むと、コンビニの中に見覚えのある人影が見えた。



「あれ?…もしかして…」


中に入ると…



「やっぱり!リューちゃん!!」


私が寄っていくと、振り向いたリューちゃんは驚いた顔をしていた。


「歌ちゃん!どーしてここにいんの?」


「あー、家から歩ける距離だし………えっと…」



これといって買いたいものもなかった私は、言葉がつまってしまった。



「ひ、暇だったから…はは…」


「そーなんだ…じゃあさ、ちょっと話してかない?」

「うん!」



柔らかい笑みを浮かべたリューちゃんは、レジに向かっていった。



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