○'s Room
今は興味なし…ですか。
密かにショックを受ける私。
リューちゃんはやっぱりモテるんだろうか。
仁美ちゃんはあんなに可愛いんだから、リューちゃんもその気があったりして…
いや、すでに付き合ってたり…?
どんどんマイナスのサイクルにはまっていく。
「やっぱどこかに出掛けようかな…」
気分転換したい。
そう思い、かるく用意を済ませた時
コン、
と壁から聞こえた。
「え…?」
コン、コン
空耳ではなく、やはり音が聞こえる。
方向は、リューちゃんの部屋から。
「リューちゃん…?」
私は恐る恐るコン、と壁を叩き返した。
すると急に静になり、反応もない。
何、今のは。
ポカンとしていると、今度はドアを叩く音。
「うーたちゃん!今ヒマですか?」