○'s Room
ある程度落ち着いてから、お家が分かるか聞いてみると頷いたので、じゃれ合いながら案内してもらっていった。


「お名前は?」

「みつき!5才だよ!!そっちは?」


「歌っていうんだ」

「えぇっ!?うた!!?へんなのー」

「そうかなー」


可愛いなぁ。





すると途中で同じ大学の茶封筒をもっている女の子を見つけた。


思いきって声がけてみようかな…。


「あ…あのー…その封筒って寮に入る生徒がもらうやつですよね?もしかして寮生さんですか?」


「あぁ、はい。でも迷っちゃって…私、方向音痴だから…」


「あ!私も一緒なんです!寮が何処か分からなくて迷っちゃって…」


寮は何ヵ所かに分かれて存在する。

多分この辺をうろついてるなら、私と一緒じゃないかと思った。





それから、みつきを送ってから学生寮を探すことにした。



そして…



「うたストップ!!みつきん家はここっ!」


やっとたどり着いたみつきの家。


「……」

「………」



ここ……


学生寮じゃん!!


確かにパンフレットに載っている写真と全く同じの建物。



「「よ、よかったぁー…」」


思わず漏れた言葉は一緒に迷った子と重なった。


「?」

みつきはキョトンとしていた。

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