隣人は変人です
*変人SS* 勘違い
オレ。
葵浩介。27才。
ちなみに、最近引っ越して来た隣の部屋の女の子からは"葵ちゃん"と呼ばれています。
きっと彼女は、葵が名字だなんて思ってないんだろうなぁ。
…て言うか。
大してオレに興味がないみたいだし。
ただの隣人よりは仲良しになれたみたいだけど、やっぱり"ちょっとだけ仲の良いお隣さん"なんだろうなぁ。悲しい。
オレは、春花ちゃんの事、結構気に入ってるんだけどなぁ。
フリーターぽくて、ちょいギャル系ファッションが好きで、原宿好きで。
オレの方がよっぽど彼女の事知ってるよ。
まっ。妹としてのお気に入りなんだけどね。
さっ。
今夜もそろそろ遊びに行って来ようっと。
ふふ。今日は何て声掛けようかなぁ。
オレのセクハラまがいの発言に、怒りながらも真っ赤になって、仕方なくドアを開けてくれる彼女がかわいくて、かわいくて。止められないんだよなぁ。
あ~。
ウキウキしてきた。
ちょうど。煮込んでいたクリームシチューもおいしく出来た頃だし。
じゃ!ちょっくら行って来ますかっ。
ふっふ~ん♪
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ヤバイほど顔がニヤけてる事に、この時は全く気付いていない葵くんでした。彼女に対しての勘違いもね。
勘違い*end