カルマ




「一つの世界に集められて、生活する。すべての記憶を忘れてな。この世界でやることは何か考えるだろ?」


カイルと少女を見つめる


「あぁ‥」



「この世はたくさんの世界で成り立っている。だがどの世界にも共通の存在がいる。本来なら存在してはいけないものだ。」





ゼオンが目の前に
ある映像をつくりだす



さまざまな
動物の形をした獣

牙を持っていたり
闇で包まれていたり
中には人型もある



「こいつらを倒すのが仕事、そうだろゼオン。」

壁に寄り掛かっていた
ルークが横目で言う



「その通り。わかったか?2人とも」




「倒すのが‥仕事‥。全部倒せばいいのか?」




カイルがゼオンを見上げる

「全部倒せれば苦労しないんだがな。尽きる事なく出てくる。」


ため息をついて続ける


「奴らは、世界の人々の悲しみ、苦しみ、負の感情を糧に強くなる。手に負えなくなる前に倒す。わかったか?明日から軽く動いてもらう。力が使えるように練習しとけよ?」


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