カルマ
始まりの日
闇と光が
交ざりあったような
とても口では
表すことのできない
色の空間
そこに立つ1人の少年
夕陽のような
オレンジ色の髪
あどけなさは
残っているが、
整った顔立ち
だが少年の
深海色の瞳には
光が無く
ただ虚ろにぼんやりと
空間を見る
「おっ!いたいた〜」
少年1人の空間に
現れたもう一人の男
フードのある
青い紋章や模様が描かれた
白いローブを身に纏った
長身の男
「‥‥‥‥」
少年は虚ろな瞳で見上げる
「心を取られまくってるなぁ‥。この空間は力のコントロールしてない奴はすぐこれだ‥」
男が少年を見て言うが
少年は何の反応も示さない