S・S・S
「……… 治せば、いいんですね。」
「あぁ、喉は大事に… 」
そう言って首筋に伸びたトウマの手が、ぴたり止まって、急に無言になった。
…… 髪で隠れていた“ソレ”を見つけて。
「――――… トウマ?」
そのまま、何度も繰り返しそこを撫でられて
あたしが、変な気分になってしまいそうだった。
「ちょっ… と… トウマっ……」
……… なんで?
「お前はほんとに、呆れるぐらい無防備だな…変な虫も、一緒に処分しとけよ。」
「……… え」
「恋愛沙汰は、お前にはまだ早い。」
「な……に… 言って…」
「こんなもん、つけられやがって…」
そう言って、トウマは憎々しげに、そこを一押しした。
って―――…
アナタが付けたんですよ、このキスマークは!!!!