S・S・S
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「…で?いつから、あんたはカフェの小僧とお付き合いすることになったわけ?」
「は…!?」
午後7時。
サエさんはあたしの財布から野口英世を1枚抜き出し、ビールを3本抱えて部屋に戻ってきた。(どうも計算が合わない気もするが怖いから突っ込まないでおこう)
「さ、じゃあ少し口を割ってもらおうか」とか怖い言葉を呟きながら。
解熱剤で熱は下がっているものの、安静にしてないといけないあたしは、ベッドに半身を起こした状態でサエさんの爆弾発言を聞いていた。
―――…“カフェ小僧”って、シュンくんの、ことよね…?
「え…… あの… なんで、あたしがシュンくんと付き合ってんですか?」
「あらだって。今日の反省会ったらその話題で持ちきりだったわよ?モモがきゃあきゃあ言ってたわー。よっぽど、楽しいんでしょうね、ライバルがいなくなったのが。」
「つ…付き合ってませんよ!モモのやつ、また勝手なこと…!!!!」
「でも小僧も否定してなかったよ。」
「うっ……」