S・S・S
「やるじゃん!安藤サラちゃん!いやー、演歌使えないし、ここのマイクじゃエコーかけられないし、どーするかと思ってたら…
まさかあの短時間で正攻法で来るとは思わなかったYO。曲で返すとはNE!」
烈火さんに大崎くんが続く。
「うん、1本取られた。悔しいけどナイス判断!ってかほんと―…成長したよね、サラちゃん。」
…どうやら、あたしのレシーブは
ちゃんと相手の陣地に返ったらしい。
しかも、結構良いところへ。
「椎名林檎の“浴室”と迷いましたが。」
「―…お昼のゲレンデにはこっちで正解だ。もしかしたら…君は…トーマスの言う通り、とんでもない大物になるかもしれないNE。」
良かった。
トウマにも、迷惑をかけずに…済んだ?
でも。烈火さん。感心するのは、まだ早いよ。
これだけじゃ、ありませんから。