S・S・S



「ば、び、び、びっくりしたっ!やめてくださいよ、サエさん心臓に悪いじゃないですかっ!」


「やめてくださいよは、こっちのセリフよぉ。あたしに黙ってこんな夜中にどこ行くのよ?こーんなに綺麗にお化粧しちゃって…」



サエさんが、
立ち上がってあたしの頬を撫でる。




「わっ!サエさん、寝ぼけてるんですかっ?そんなしっかりメイクしてないですよ、お粉はたいただけですっ!」


「やっぱメイクしてんじゃん。誰に会うのよ、こんな夜中にぃーー?てか、男だな!男だろう!さぁ、吐け!誰に会うんだ!?」




しまった、誘導尋問に見事に引っ掛かった!

ああもう、なんてアホなのあたしっ!!




「あ、わかった!トウマくんの部屋に行くのね!?やっとヤル気になったのね、あんたたち!」


「ヤルとかカタカナで表記すんのヤメてくださいっ!ってか、違いますってば!そんな所行きませんよ!」



どこがどーして、そーなっちゃうんですかサエさん!

(てゆーか…床で張ってたのか?事件記者も真っ青だ…)





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