S・S・S




「くやしい……っ!」



それでも。

あんな意地悪な言葉に
プレッシャーを全部取り払われてしまって。


怒りで、一気に緊張が解れたのも、また事実で。





「どんな魔法を使ったらこんなことが出来るのよ…」



あたしが朝からテンションが低かったのは

ただ、ただ、極度の緊張からだっていうのを

きっと、トウマは分かってた。




―――… また、好きになったじゃない、もう。






火を、点けられた。



キャンドルの炎なんてロマンチックなやつじゃなくて。

もっとでっかい、キャンプファイヤーみたいなやつ。




――…やって、やろーじゃ、ないですか。





DJサラ、全国デビューのランチリポート。


あたしはいま、モーレツに、燃えているのだ!






※さしずめ漫画にするならば
今のあたしの背後には
効果音:『ゴオォォォォ』、と
背景:メラメラ燃え盛る炎
で、お願いしたいところです。ハイ。

(できれば、美麗な劇画タッチで。)
(できれば、あたしの瞳にも炎を入れて。)








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