S・S・S
レストランは大賑わいだった。
クリスマスということもあってか、ファミリー以外にカップルも多い。
しかし… みなさんウェアに身を包んでらっしゃる中、あたしのミニスカサンタってば、かなりの勢いで浮いて… いや、目立ってる。
――…視線が痛い。
誰だ、こんな衣装をセレクトした奴は!!
『もしもし、サラちゃん、聞こえる?』
耳元のヘッドフォンから、連絡用の無線が入る。
「はいはーい!ばっちりです。」
『あと5分で中継コーナー行くから』
「了解でーす。リクエスト、ワムのラストクリスマスでお願いします。」
イベント時は、やっぱり定番ソングが良いのだ。