S・S・S



助手席のドアを開けて外に出ると、しんと冷えた空気が頬を刺した。

とても静かだ、けど、、


「……さむっ!」

思わず身体じゅうガチガチになって叫んでしまった。もう涙目。さむいさむいさむい!こんな山奥のログハウス、閉じ込められたら一晩で死ねる。凍死しちゃうーーーっ!!


「だから温まって帰ろうって言ってんだ。早く入れ。」


ここはどこなのかとか、何の為に来たのか、とか問う余裕もなく、とにかく開けられた扉の中に駆け込んだ。





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