S・S・S



ああ、もう。大崎くんが余計なこと言うから!


こういうの、ホント

くだらなくて、
面倒くさくて、イライラする。


頭を抱えてモモを見る。






――… こんなおバカ、マトモに取り合わなければ良かったのに。




ムッとしてしまった時点で、あたしの負けだったんだ。





「なんで、そういう話になるのよ。」


「だぁってぇ、ミエミエなんだもん、サラちゃんって。

 ミニスカートでトウマさん誘ってみたり。
 わざとヘマしたり。

 トウマさんがサラちゃんを好きなんじゃなくて、サラちゃんがトウマさんを好きなんでしょぉ?」




…売り言葉に、買い言葉。




「なっ…… あたしはトウマの事なんて好きじゃないわよっ!!」



そんな、心にも無いことを


思わず立ち上がって叫んでしまったその、刹那――…








< 42 / 452 >

この作品をシェア

pagetop