真面目っ恋
『智香ちゃーん!遊ぼうよ!』


野薔薇とは幼稚園からずっと一緒だった。


一人ぼっちだったあたしに、野薔薇は話しかけてくれたーーーー
でも、あたしは意地っ張りで誘ってくれて嬉しかったのに、素っ気ない言葉を返してしまった。


「ヤダ。あたしは一人がいいの。」



その言葉を鈍感な野薔薇は真に受けてしまった。


『そうなの?じゃあ、遊びたくなったら何時でも来てね!』




あたしはその言葉に勇気をもらった。




「一緒に遊んでもいい?」



『うんっ!!!!』




あたしは野薔薇に物凄い勇気をもらったのよ?



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