幸せの在りか
「ジロジロ見んな!!」
スッと立ち上がると、「どけ。」と言って炬燵を片付けて、布団を敷き始めた。
プリプリと怒った振りをしてるけど、まだ赤い顔をしている誠が可笑しくて、クスッと笑った。
もう、私の帰る所は誠のとこしかないみたい。
いいんだよね?一緒にいても。
いつまで一緒にいれるのか分からないけど、できればずっと一緒がいいけど、それまではお互いの温もりを感じていたい。
もう血の繋がりのないあいつから解放されたという安堵感と、誠と一緒にいれる安心感に、これからきっと幸せになれるという確信が聖良を包み込んだ。