幸せの在りか
「専門学校とかは興味ねえの?」
「…なくはないけど…。そんなお金ないし。」
「もし、興味あるなら専門学校行けよ。」
「だからお金が…。」
「あるじゃん。ばあちゃんからもらったやつ。」
あ…。忘れてた。
「ほ…本当に行っていいの?」
「当たり前だろ。俺だってどうにかして行ったんだし、お前も頑張ればいいじゃん。」
「う…やったあ!ありがと、ありがとー!!嬉しい!あのね、聞いて聞いて。私ね、本当は子供が好きでね、保育士になりたかったの。今から先生に言っても大丈夫かなあ。うわあ、どこにしようか?明日相談してくるよ。」