幸せの在りか


「分かってる。でもねこれ以上誠に迷惑かけられない。ただの従妹にこんなに色々しなくていいんだよ。

誠のおかげで、私変われたし感謝してる。

一緒にいるとつい甘えちゃうし…だから誠は自由に…。」

「お前それ以上言ってみろ。口塞ぐぞ。」

いきなり抱き締められた。

何?何で怒るの?

「ちょ…何?離し…て…。」

誠の胸を押してもがいてみたけど力が強くて逃れられない。

「やだね。離すとお前どっかに行こうとするじゃん。」

「だって私と一緒にいたら誠は自由にできないし、彼女もできないよ。」

「彼女なんていらねえって言っただろ?お前がいてくれればそれでいいって。忘れたのか?」





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