幸せの在りか


「暖かい…。」

「だろ?そうだ。道、覚えろよ。何時間もうろうろされちゃ堪らん。」

「え…?」

もしかして、飛び出してすぐ追いかけてくれた…?

「ありがと。頑張って覚えるよ。」

「たかだか歩いて10分の距離、頑張らなくても分かんだろ?」

「私、方向音痴なの。だから一回では覚えらんないし、頑張らないと駄目なの。」

「ぷ…。その年で迷子かよ…。あはは、笑える。」

「何よー!苦手なんだから仕方ないでしょ。」

こいつ…いつか弱点掴んで思いっきり笑ってやる!!


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