幸せの在りか
「ここにいると、電気代やガス代、水道代…払わなくていい。その代わり部屋代は払ってもらうよ、1万円。」
「ちょっと、高くない!?」
「でも食費込みだぜ。安いと思うけど。」
…この男、何を考えてるんだろう。慣れたところで襲うつもり…?でも一人で寂しい思いはしなくて済みそう…。
もし襲ってきたら噛みついてやろう。
「分かった。ルームシェアする。でも私も条件がある。」
「へー、俺が居させてやろうってのに条件出すの?バカだろ。却下。」
ニヤッと笑った顔にちょっと後悔が過る。
「提案その2。食事はどっちかが用意すること。俺の仕事は泊まりがあったり不規則だから、遅くなる時はお前が作れ。俺が早い時は俺がする。分かった?」
「命令しないで。」