幸せの在りか


「じゃあ、今からお前の家行くぞ。着替えろよ。」

「え?」

「服とか学校の鞄とか取りに行かないといけないだろ。」

「あ…そっか。」

「俺、外で待ってるから、用意できたら出て来いよ。」

そう言って部屋を出て行った。

はあ、何だかとんでもない事になってきた。私、やってけるんだろうか?

「おーい、まだ?」

「はーい、今行く。」

彼の自転車の後ろに乗って、二人で私の家に向かった。



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