幸せの在りか


「このケータイに登録されてる、星崎誠…て誰だよ。しかもたった一人だけ。」

「見たの?人のケータイ。最低だね、あんた。」

「この星崎誠…て奴。俺の知ってる奴と同一人物かも…て思ってさ。」

「ふーん。それが何だってのよ。あんたに関係ないじゃん。」

「それがそうでもない。もし、俺の考えてる奴と同一人物なら、ちょっとばかり仕返しがしたくなってね。」

「仕返し?」

「俺の事、散々、チビで泣き虫だから鍛えてやると言っては、殴る蹴るの暴行を加え続けた奴にね。」

「…そんなの、違う人物かもしれないじゃん。この日本の人口、何人いると思ってんの?同じ名前の人が一人や二人いても、おかしくない…。」

「ああ、そうさ。だから聞きたいんだ。こいつの事。」

「…名前しか知らないよ。仕事はしてるけど、歳も知らない。」




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