幸せの在りか
「あの、話って何?」
「まあ、そう焦るなよ。アルバムでも見ない?」
そう言って出して来たアルバムは、私が二週間だけ過ごした、田舎でのものだった。
「これ…。」
「そ。懐かしいだろ。おばあちゃんも一緒に写ってるのあるよ。」
本当に懐かしい。いつの間に撮ってたんだろう。
どれもこれも、楽しそうに遊んでる子供だかり撮られてる。
その中で一枚だけ、一人で写ってるものがあった。
「それ、君だろ?」
写真の中の私は本当に嬉しそうに、満面の笑顔でそこにいた。今にも声が聞こえそうな程に、幸せそうだった。
毎日毎日、朝から晩まで遊んで、真っ黒に日焼けして、一緒に昼寝して…。