ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
ちょっと……
娘さん。
田所先生の前で、そんな刺激的なもの読んでたの?
よくやるな……
私には絶対に無理だ。
「あれはフィクション。想像的な作り話だよ。あんなのが実際にあったら、先生だって困るでしょ?」
てか…
田所先生、携帯小説の存在を最近知ったんだ。
さすが人生の先輩……
とでも言うべきか。
「村沢は親切…ボランティアみたいな感じで、私の勉強を見てくれてるだけだよ。」
担任でもない。
…今は、臨時の授業担当って立場なだけ。
『先生』なんだ…
あいつは。
「…さすが秋山。はっきりしてていいな。」
それ…
誉められてるの?
「そうだよな!携帯小説なんて作り話だ。あんなのずっと読んでるうちの娘なんて…どうかしてんだ。」
それは言い過ぎ…かも。
実は私だって、さっき田所先生が言ってた『先生と生徒の恋』がテーマの携帯小説を読んだことがある。
…つい、最近に。
勉強の合間の休憩で。