ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜



だって……
レベルが違いすぎるもん─



ホームページによると、扱っている研究はすごいものばかり。



取れる資格もたくさんあって、その中には私の取りたいものもある。



魅力的な大学だ。



でも…やっぱり踏み切れず、今日のところは『考えさせて下さい』と担任に言って、職員室を出た。









そして……3日後。



この間は、全く結論が出ないまま過ごしていた。



親とも相談してみたけど……私が受けたいなら受けていいと言われただけ。



どうしようかな…?



私の友達の中には、別の大学の指定校を受ける子たちもいて、もう志望理由書の作成に取りかかっている。



私も……
早く結論出さなきゃ─



「秋山ちゃん、行こっか。」



あ……
次、移動だった。



「……うん。」



瑞穂にそう言われ、私は考えるのをやめて、授業の用意を持って立ち上がった。



その時だった。









「美咲!!!」













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