ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
―オマケ―
手紙 ☆圭悟side★
今日は…卒業式だった。
俺が教師になって、初めて入学から卒業まで見届けた大事な生徒たちの卒業式。
正直、送り出したくなかった。
何故なら…
その大事な生徒たちの中に、俺の心を奪って行った奴がいるからだ。
そいつの名前は…
秋山 美咲
本当に生意気な奴で、初めて俺に面と向かって『嫌いだ』と言った生徒だ。
その言葉を聞いて、俺はあいつから俺のことを『好きだ』と言わせたいと思った。
始めは……
『先生』として。
でも、一緒に過ごすうちに、だんだんとあいつに惹かれていったんだ。
いけないとわかっていながら…
そして今日…
俺はあいつに想いを伝えた。
『大好きだ』と、一番言いたかったことを言った。
そしたらあいつは…
泣きながら『私も好き』と言ってくれた。
嬉しかった。
俺の想いは…
あいつに届いたんだ─