ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
ストラップだけ見て…
まだ課題見てないし。
「…なんだ、それ?」
「え?秘密ですよ。……着替えてきま〜す!」
ここ…職員室で見ると、余計に先輩に変人扱いされるから、俺はスーツを着替えるふりをして、更衣室に行った。
ま…
読んだら本当に着替えるけど。
「………」
幸い、更衣室には俺以外に人がいなかった。
一応部屋の片隅に行き、封筒の中身を取り出す。
…ん?紙、多いな。
2つ折りにされた紙を開くと、そこには以前見たアニメのキャラクターのような俺の絵が描かれていた。
「…前より可愛いじゃん。」
黒板の前に立ち、授業をしている様子のアニメ風の俺。
ちゃんと色も塗られていて、とても綺麗に描いてある。
「…ん?」
さすが俺の美咲だと感心していると、その絵の端に小さな字で何かが書いてあった。
『3年間、ありがとうございました。
秋山』
お前…
俺を泣かせる気か──