ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
多分…こうなるとは予想もしてなかったんだろう。
片思いの相手が…
告白してくるなんて。
でも、思い切ってしてよかった。
まさか…
美咲の片思いの相手が、俺自身だったとはな─
俺、知らない男に嫉妬してたはずが、自分自身にしてたのかよ…
恥ずかしい。
まぁ、でも…なんだ?
結果オーライってやつ?
なんて思いながら、俺は次の紙を見た。
「これ……」
手紙じゃねぇか……
『村沢へ』と題されたそれは、絵のやつを除くと便箋が3枚、上から下までびっしりと文字が書かれていた。
とりあえず…読もう。
―数十分後―
『もっ…もしもし!?』
「美咲か…?俺、村沢。」
手紙を読み終えた俺は、早速差出人に電話をかけた。
『…うん。どうしたの?』
「会いたい……」