ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
!!!
変な想像をしていると、電話をかけようとして手に持っていた携帯が鳴り出した。
うわっ…
まさかの村沢からだ─
「もしもし……」
『…あ、美咲?今……電話しても大丈夫か?』
はぁ…
声だけでもドキドキする。
「うん…大丈夫。」
私も今かけようかな…?と思ってたところだし─
『あ、あのさ…美咲。』
「ん…?」
『今日……夕方、会える?』
えっ……?
『いや…実は、まだ仕事残ってるんだけど…なんとか終わらせるから。』
村沢がそう言うなら…
絶対終わる。
「わかった。いいよ。」
私も…会いたいし。
泊まりのことは、会ってから話そう。
『…やった!俺、今から頑張るから。…あ、ヤベッ、先輩が睨んでる……ま、またかけるな!!』
担任が…?
てかこの電話、職員室でかけてたでしょ……
携帯を閉じながら、私は危なっかしい村沢を心配していた。