ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜



「あ〜、やっと終わったぁ〜!!先生、ありがとねっ♪」



それから約一時間…



夢芽は化学の勉強をし続け、村沢はずっと付きっきりで化学を教えていた。



「美咲もありがとっ!ごめんね、なんか。付き合わせちゃって…」



「いいよ、別に。私どうせ家帰っても暇だし。」



勉強も終わったし、そろそろ帰ろうということになった私たちだけど…



「あ!!美咲、もうちょっと待ってて。世界史のプリント、出すの忘れてた〜…」



夢芽……



「わかった、出してきなよ。ここで待ってる。」



「ありがと〜!!」



夢芽はそう言うと、世界史のプリントを持ち、走って教室から出て行った。



てか…
勢いで『待ってる』なんて言っちゃったけど…



今、私村沢と2人っきりじゃん─









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