ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜
「失礼します…」
そして、昼休み。
私はお昼ご飯を食べた後、村沢に言われた通り、職員室に行った。
えっと…
村沢はどこだっけ……
「秋山、どうした?」
村沢の席を探していたその時、後ろから担任に話しかけられた。
「あっ…先生。」
「ん?誰に用事だ?」
ここは…仕方ない、か。
「え、っと…村沢、先生に。」
普段村沢に『先生』なんて付けないけど、ここでいつものように呼び捨てにする訳にはいかない。
私は違和感を捨てきれないものの、諦めてそう言った。
「村沢先生?今いるかなぁ…見てきてやるから、ちょっと待ってろ。」
意外と優しい担任は、私にそう言うと、職員室の奥へ行ってしまった。